5年速さ「通過算」指導実践後編 スライドを使ってわかりやすく実践!

前回の続きです。

5年速さ「通過算」指導実践前編

前回は通過算に出てくる「わたり切る」という意味を確認しました。

今回は、いよいよ文章問題を解いていきます。

では、指導実践です。

先生「では、今日の問題です。」

〈問題〉

長さ120mの電車が180mの鉄橋をわたり切るのに、15秒かかりました。

この電車の時速は何kmですか。

教科書では以上の問題になっていますが、時速を求めるのを秒速にして子どもたちに提示しました。

先生「じゃぁ、解いてごらん。」

子どもたちに図を渡してノートに貼らせました。

↓子ども用の図はこちらから↓

2019通過算児童用

机間巡視をすると意外や意外、「180÷15」という答えが何人もいました。

いじわる(!?)なので、あえて180÷15と書いた子を当てます。

先生「なるほど。鉄橋の長さが180mで、15秒で進むんだから180÷15だね。」

すると…

子ども「ちがーう!」

という声が聞こえてきました。

先生「え?どこがちがうの?」

子ども「だって、わたり切るって書いてあるんだから、電車が全部…。」

先生「おーっと、ストップ!」

と、説明を中断しました。

先生「そうなんです。実は、180÷15はまちがいなんです。今、◯◯くんが言いかけたのがヒントになるんだけど、同じことを言える人いる?」

子ども「わたり切るだから、電車が全部…。」

先生「さぁ、180÷15は何がダメなんだろう。となり同士で話してごらん。」

すると、「あ〜なるほど。」と、いろんなところからつぶやきが聞こえてきます。

子ども「わたり切るのは、電車が全部鉄橋から出た時だから、電車の120mも足さないといけない。」

先生「そうだね!よく気がついたね!」

図にも書き足します。

そして、

式:(120+180)÷15=20

答え:秒速20m

先生「分速を時速にすると、どうなるだろう。」

式:20×3600=72000(秒)

答え:時速72km

最後は、となり同士でなぜその式になったか説明しあって終わりました。

ご意見頂けたら幸いです。

↓今回の授業で使ったスライドはこちらからどうぞ↓

5年速さ「通過算」指導実践スライドはこちらから

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