5年算数「変わり方を調べよう(2)」指導実践報告 後編

前編の続きです。

5年算数「変わり方を調べよう(2)」指導実践報告 前編 

↑前回の記事の続きです。

ノートに書いた考えを発表してもらいました。

子ども「はじめの1本を足さないといけない。」

子ども「はじめの四角形は4本だけど、2つ目からは、3本ずつ出せば四角形ができる。」

先生「なるほど。じゃあ、この考えをもとに式をたてられるかな?」

出てきた式は以下の通りです。

はじめの1本を足す…1+3×6

2つ目から3本ずつ…4+3×5

この後、式の意味も説明してもらいました。

4+3×5について考える。

先生「4+3×5の式は、四角形が6この場合の式を考えたのに、6という数字が出てこないのもどうかな〜。」

子ども「もし6こなら、1こ減らして5と考えるから(6−1)にする」

先生「それならなぜ5が出たのかがわかるね。どんな四角形の場合でも1を引けばいいんだね。」

式を改めます。

4+3×(6−1)

できた式を使ってみる

先生「きまりを見つけて式が立てられたね。じゃあ、30この場合はどうやって求めようか。」

子どもたちは、2つの式のどちらかを使って解いていました。

1+3×30=91

4+3×(30−1)=91

先生「どちらも91本になったね。」

まとめ

先生「今日はきまりを見つけて式を立てて棒の数を求めました。きまりを見つけると、どうでしたか?」

「きまりを見つけると」まで、書いて、続きは子どもたちに考えてもらいました。

子ども「計算が楽だった。」

子ども「便利になる。」

子ども「数を数えなくても、はやく棒の数を求められる。」

子ども「どんな四角形の数の場合でも求められる。」

最後におまけ

先生「ちなみに別のきまりを使って、こんな式を立ててみました。」

4×6−5

先生「さあ、どんなきまりを使って式を立てたんだろうね。」

自然ととなり同士で話し合いが始まりました。

先生「わかった人はまた教えてね。」

ここでチャイムが鳴りました。

今回の授業にあたって

この単元では、子どもたちの自由な発想で問題を解決するのではなく、「きまりを見つけて、それをどのように使って式を立てるのかを学べるように」と組み立ててみました。

子どもたちが同じ課題に向かうことで、多様な意見が乱発みたいな混乱は起きませんでした。

問題解決学習という意味では物足りないのかもしれません。

しかし、「きまりを使うよさ」を知る上では、このような授業も必要なのではと思います。

ご意見頂けたら幸いです。

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