5年国語「文章に説得力をもたせるには」指導実践 全員で文章を考えてみる

1人で考えて文章を書くのはなかなか難しい

文章を完成させるのをゴールだとしたら、配当時間が2時間ではなかなか難しいのではと思います。

教科書のお題「毎日を安全に過ごすには」をいう広い範囲のお題では、子どもたちも書く内容をなかなか絞りづらいのではと思います。

なので、お題を変更し、全体で考えていくことにしてみました。

では、指導内容です。

まずは、意見文の構成を伝えます。

そのあとで、

先生「今回はみんなでひとつの意見文を書いてみようと思います。お題は、『毎日ハンカチ・ティッシュを持つことが大切である』です。主張は先生が作ってみました。」

主張

「毎日を安心してすごすためには、もし自分の身に何かがあったとき、自分で処理することも大切だ。そのためのひとつとして、ハンカチ・ティッシュをいつも持っていることが大切だと考える。」

先生「さて、この次につながる根拠を考えてみましょう。」

といって、根拠を考えてもらいます。

先生「根拠の文を考えるとき、ハンカチ・ティッシュがなかったときにどんなことで困るのかを考えながら書いてみましょう。」

これまでの自分のエピソードだったり、架空のエピソードでもいいので根拠だけを書いてもらいます。

書いてもらった分は、ロイロノートに書いて提出箱に送ってもらいます。

そして、いいなと思う文章をいくつか紹介し、全員で意見を出し合って文章を修正していきます。

こういった具合に、反論、反論に対する考えを書いてもらいます。

まとめは、あらかじめ教師が考えたものを提示し、完成です!

まとめ

「ハンカチ・ティッシュを常に持つことは、とても大切だ。特に、大人になればなるほど身だしなみの一つとしてとても重要な持ち物である。何かあったときに、いざと使えるようにつねにポケットの中に入れておきたい。」

時間も2時間で収まり、全体で考えるので、個別添削の時間も削減できます。

また、このあとに学習する「あなたはどう考える」につながる前座として考え、簡単に終わっていいと思います。

ロイロノートに送ってもらったもので、評価もゆっくりできますね!

ご意見いただけたら幸いです。

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