5年国語「敬語」指導のポイント 尊敬語謙譲語を理解させるには

尊敬語と謙譲語の決定的なちがい

ていねい語はなんとかなるにしても、尊敬語と謙譲語を指導するのはなかなか難しいです。

教科書のような「相手を高める」や「自分をけんそんして言う」などを伝えても、子どもの頭の中は「?」でいっぱいになります。

尊敬語と謙譲語の決定的なちがいは、「主語」です。

相手が主語なら尊敬語、自分が主語なら謙譲語です。

これを子どもたちに伝えます。

テンポよくフラッシュカードで進める!

フラッシュカードを作って尊敬語と謙譲語を見せていきます。

↓ 先生「だれがいらっしゃいますか?」

「私」か「校長先生」で答えさせていきます。

子ども「校長先生」

先生「みんなでいいましょう。」

子どもたち「校長先生がいらっしゃいます!」

先生「主語が校長先生です。『いらっしゃる』は尊敬語?謙譲語?」

子ども「尊敬語」

といった感じで進めていきます。

敬語を知っているか知っていないかは、これまでの経験値がものをいいます。

「私がいらっしゃいます。」でも違和感がない子もいます。

でも、淡々と進めていきます。

↓ 先生「だれがいただきますか?」

子ども「校長先生」

先生「みんなでいいましょう。」

子どもたち「校長先生がいただく」

子ども「なんか変じゃない?」

先生「校長先生が食べるとき、なんていうかな?」

子ども「お食べになる。」

子ども「めしあがる。」

先生「じゃあ、だれが『いただく』かな?」

子ども「私が」

子どもたち「私がいただく。」

先生「主語が『私』だから、尊敬語?謙譲語?」

子ども「謙譲語!」

こんな感じで主語をたずねて、違和感があるかないかを考えていきます。

その上で、教科書のように尊敬語と謙譲語をまとめていきます。

教科書の問題を扱う。

教科書にある問題は、主語がない問題も多くあります。

主語を明確にして敬語を考えさせます。

それでも、どっちかわからない子もいます。

こればっかりは日々の経験ですね〜。

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