↓前回の続きです。↓
4年国語「思いやりのデザイン」指導実践その1 外観と初めをみていくでは、指導実践です。
中をみていきます。
先生「前回で、中には『相手の立場になってつくられていること』について書かれていることを確認しました。例が何個書かれてありますか?」
(2個)
先生「③を見てみましょう。Aの案内図はどんな風に表していると書かれていますか?」
(どこにどんな建物があるか、誰がみても分かるように)
先生「Aの案内図は、どんな立場の人に役立ちますか?」
(この街に来た多くの人)
先生「④を見てみましょう。Bの案内図はどんな風に表していると書かれていますか?」
(目的地までの道順と目印になる建物だけ)
先生「Bの案内図は、どんな立場の人に役立ちますか?」
(まよわず安心して目的地に向かいたい人)
先生「↓まとめてみます。↓」
先生「Aの案内図は誰が使うと便利かな?」
(旅行する人、初めてこの街に来た人)
先生「じゃあ、Bの案内図は?」
(その場所にだけ行きたい人)
先生「なるほど〜。インフォグラフィックスはたしかに◯◯の立場になって考えられているね。何だったっけ?」
(相手!)
わざとらしい…。
でも、この「相手の立場」という言葉印象付けることは大切だと思います。
先生「じゃぁ、終わりには、『だからインフォグラフィックスは◯◯である。』と書かれてほしいね。◯◯には何があてはまるかな?」
教科書を見ないで答えてもらいます。
(思いやりのデザイン)
先生「では、終わりをみてみよう。」
終わりをみていく
先生「『インフォグラフィックスは思いやりのデザインである。』と、書かれてあったかな?」
書かれてあります。
先生「ちゃんとまとまっているね!終わりには、筆者の思いが書かれます。この、『インフォグラフィックスが思いやりのデザイン』というのは、筆者の木村さんの思いです。他の人がどう思っているかわわかりません。初め、中には『思いやりのデザイン』という言葉は出てきません。木村さんは、『インフォグラフィックは思いやりのデザインである』という思いに説得力を増すために、中で詳しく説明してきたんだね。」
先生「説得力を増すためには、中にはAの案内図の例だけでいい?」
(だめ)
先生「何で?」
(一つだけだと、説得力に欠ける)
先生「そうだね、いくつか例があるからこそ説得力が増すね!③と④の立場の違いがあっても、ちゃんとその立場になってつくられいるよということがわかったよね。違う立場を比べてはっきりさせることを教科書になんて書いてあるか見つけた人?」
(対比)
先生「そう、対比です。今回の説明文は、対比をつかって自分の意見を主張しています。みんなは、この説明文を読んで『インフォグラフィックスは思いやりのデザインである』ということに納得しましたか?」
「アップとルーズ」に繋げるために
①は、インフォグラフィックスの紹介
②は、筆者の考え
③④は、なぜ、筆者がそう思ったのか具体的な理由
⑤は、まとめ、その考えに対する思い
「アップとルーズ」も、同じような流れで進んでいきます。
ご意見頂けたら幸いです。