教科書の問題からはむずかしい
今回は、かけ算の筆算の後に出てくる「かけ算のきまり」です。
教科書の問題です。
1こ75円のおかしが、1箱に5こずつ入っています。
2箱買うと、代金はいくらですか。
この問題から
75×5=375
375×2=750
もしくは、
5×2=10
75×10=750
の、2パターンで求められ、
1つの式75×5×2=750にまとめた後、
どこから計算しても、かけ算は答えが同じ
というきまりを見つけていかなければなりません。
これって、すごくむずかしいです。
きまりを見つける前でつまずく。
何度か3年生をやっていますが、
5×2=10
75×10=750
の考えは、なかなか出てきません。
子どもは、文章問題に出てくる順序通り計算します。
教師がむりやり
「他の考えない?」なんて問うと、
そこで混乱する子どもが出てきます。
きまりを見つけたいのに、それ以前のところでつまずいて先に進めません。
一つの式にまとめられない。
もう一つ、つまづくことがあります。
「二つの式をひとつにまとめてごらん。」
と、言って一つの式にまとめられる子は少ないです。
「どういうこと?」
と、何をしていいかわからない子が出てきます。
75×5×2? 5×2×75?
はこの数から求めるやり方は、
5×2=10
75×10=750
でした。
一つの式にまとめると順番通り、5×2×75とする子も。
これの順序を正すにも一苦労です。
「75×(5×2)とすればいいよね。」
なんて、説明したり考えを出させたりすると、ますます迷走します。
結局時間が足りない。
今まで述べた通り、つまづくポイントがいくつもあり、混乱だけ招いて一体何が言いたかったのかわからない授業となってしまいます。
私が以前、失敗した例です。
混乱を招かないために
一つの文章問題を与え、問題解決を交えてきまりを見つけるのでは苦しいのでは。
まだまだ技量が足りない私は、こういった混乱を招かないために、シンプルにきまりを見つけられるような授業に変えていかなければいけないと考えました。
実践報告は後編で!
https://kuronekoneko.com/kakezannokimari-2/