指導実践その2の記事で書いたように、指導内容を
- 「中」の部分に何が書かれているのか。
- それぞれの段落をつなぐ工夫はどうなっているのか。
としました。
今回は、項目1の「中」の部分に何が書かれているのかを段落ごとに見ていき、ノートにまとめます。
指導実践その1でも書きましたが、科学読み物なので、理科っぽいというところから、「実験」や「観察」「予想」の場面が出てくることを確認しました。
そこまで確認して進めていったので、子どもたちもそれぞれの段落で何を書かれているのか検討をつけやすかったようです。
では、実践報告です。
まずは、ノート作りから。
まとめやすいように、枠を作っていきます。
色鉛筆の緑色で線を引いていきました。
子どもには18マスのノートを使わせています。
何かメモができるためにと、上の3行を開けたのですが、うまく使えませんでした。
第1段落は「問い」
先生「第一段落に何が書かれてあるかは、前回確認しましたね。何でしたか。」
子ども「問い」
先生「どんな問いだった?」
子ども「なぜありの行列ができるのかです。」
第2段落をどうするか。
先生「次の第2段落は、実験とか予想とか何にあたると思う?」
子ども「う〜ん、何だろ?」
子ども「実験!」
先生「たしかに実験って書いてあるけど、実験の内容は書いてある?」
子ども「書いてない。」
先生「ちょっとこの段落はひとまず置いておこうか。」
といって、さらっと流しました。
第2段落は、第3段落につなげるための段落だと思ったので、後ほど扱っていきたいと思います。
第3・4段落は図を交えながら
先生「第3段落は何が書かれてあるかな?」
子ども「実験!」
先生「そうだね。今回はちゃんと内容も書かれてあるね。どんな実験だった?」
子ども「ありの巣から少しはなれた所に、ひとつまみのさとうをおく実験。」
先生「じゃあその実験を順番に図に描いて見ていきます。まず、ありの巣とさとうの場所の関係を、図で描くとどうなる?」
黒板にありの巣を描いて、子どもにさとうの場所を描かせました。
先生「どうしてこの場所に描いたの?」
子ども「少しはなれたと書いてあったから。」
先生「えらい!ちゃんと書かれていることをもとにして考えたんだね。」
次に、
先生「この次はどうなる?」
子ども「一匹のありが、さとうを見つけた。」
先生「ありの場所を描いて。」
先生「どうしてここに書いたの?」
子ども「外に出ていたはたらきありと書いてあるから。」
先生「そうだね。ありの巣の中にいたんじゃないよね。この後、ありは、どうした?」
子ども「巣に帰った。」
先生「さとうを見つけたから、こうかな。すると、どうなった?」
子ども「巣からありが次々と出てきた。」
先生「ありはどういう風にでてきた?」
子ども「はじめのありが巣に帰る時に通った道すじから外れていない。」
先生「こうなるね。」
実際は下の図のように、4コマ風に描きました。
第4段落も、同じ要領で進めて行きました。
実験の内容が、図を描くことでより鮮明になったのではと思います。
第3段落で一度図を描いているので、第4段落の時は、何も言わなくても図を描こうとしている子が何人かいました。
長くなったので、この続きは次回に!
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