3年国語「ちいちゃんのかげおくり」指導実践報告その2です。
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3年国語「ちいちゃんのかげおくり」指導実践報告その1場面を色で表していく
第一場面と第四場面を比較する。
どうしても子どもたちは、この物語を読んで「戦争はよくない」だけの感想になってしまいがちです。
あまんきみこさんは、戦争の悲惨さをこの「かげおくり」を通して伝えていますが、そこまで読み取れていません。
「ちいちゃんのかげおくり」は、第一場面と第四場面でかげおくりをしますが、それぞれにているようで、意味が違います。
ここを比べることで、よりこの物語の理解が深まると思います。
指導書でも第一場面と第四場面の比較を扱うようになっていますね。
では実践報告です。
先生「今日は、この物語の題名にもなっている『かげおくり』について考えていきます。」
比べやすいように、それぞれのかげおくりだけをぬきとったプリントを配布します。
同じ文を赤、似ている文を青で線を入れていくことにしました。
プリントの工夫ですが、それぞれの行に番号をつけておいたらよかったなと思いました。
「え?どこどこ?」というつぶやきが多くて、スムーズに進むことができませんでした。
似ている文から読み取っていく。
似ている文は青線を引いていきました。
「声がかさなる」と「声が青い空からふってくる」
「かげがすうっと空に上がる」と「体がすうっとすきとおって、空にすいこまれる」など。
もうすでに家族のみんなが天国にいっていたことや、ちいちゃんが家族に迎えられて天国にのぼったことなどを読み取っていきました。
かげおくりで何を伝えたかったか。
先生「あまんきみこさんは、このかげおくりで何を伝えたかったのかな?」
子ども「戦争でたくさんの関係ない人までがなくなる。」
子ども「家族がバラバラになる。」
など、「戦争はよくない」だけの感想がより深くなったのではと思います。
ご意見頂ければ幸いです。
その3に続く!