書くことは、子どもたちにとってハードルが高いです。まして作家を目指すわけでもなく、書くことに必要性を感じていない子もいるはず。「作文を書きなさい。」「感想を書きなさい。」だけでは、ただの苦行に思えるでしょう。
森川正樹先生の著書「どの子も必ず身につく書く力」は、書く指導にあまりいい印象を持っていない方におススメです。私は「え?こんな楽しい方法があったんの?早く実践したい!」と、ワクワクしながら読んでしまいました。森川先生は、「書けた」という体験が、子どもたちに自信をつけるとおっしゃっています。その自信がクラスに広がり、雰囲気も変わるそうです。そう!この本は、書く力をつけるだけの本ではなく、よりよい学級経営につながるところがまたいいんです!
「書く力」をつけるには、まず「書き慣れ」を。そんなアイディアが満載です。
例えば、漢字プリントができたらその裏に「か」のつく言葉を書かせたり、オノマトペを書かせたり、季節を感じる言葉を書かせたり。なんだそんなことかと思う方もいらっしゃるでしょう。私も実践したことがありますが、子どもたちは夢中になります。いつの間にか周りの子と競い合います。「たくさん書けた!」という体験を積んでいくことが、書く自信につながっていくと実感しました。
他にも箇条書きの大切さや、聴写をさせる時の工夫、メモの達人にさせる方法など、いろんな角度から書く力をつけるアイディアが盛りだくさんです!