すがたをかえる大豆とはちがう
「すがたをかえる大豆」は、構成のわかりやすい説明文でした。
しかし、今回の「ありの行列」は、少し複雑な構成です。
また、「はじめ」「中」「終わり」の役割も、「すがたをかえる大豆」とは違います。
すがたを変える大豆
- はじめ(問い)
- 中(答え)
- 終わり(まとめ・感想)
ありの行列
- はじめ(問い)
- 中(答えまでの手立て)
- 終わり(答え)
教科書には、「科学読み物」とあります。
そこらへんを踏まえながら、導入をていねいに行っていきたいと思いました。
では、指導実践です。
教科書を開きます。
先生「今回のありの行列。何文だと思う?」
子ども「説明文」
先生「説明文だけど、今回は『科学読み物』という説明文になります。教科でいうと、何っぽい?」
子ども「理科!」
先生「そうそう。だから、理科の中ででてきそうな疑問を解決していく流れで進んでいきます。理科の授業で結果がわかるためにしていくことって何?」
子ども「実験!」
子ども「観察!」
子ども「予想!」
子ども「わかったことを発表!」
先生「今回のこの科学読み物というのは、みんながいってくれた実験や観察、予想をしながら疑問を解決していく流れになっています。はじめの段落を読んでみようか。」
第一段落を読んでみます。
先生「どんな疑問がありましたか?」
子ども「なぜ、ありの行列ができるのでしょうか。」
先生「それって、説明文でいうと何だったっけ?」
子ども「問い。」
先生「その答えが、一番最後の段落に書いてあるよ。見てごらん。」
子ども「ほんとだ!」
先生「答えを知りたいだけだったら一番はじめと最後の段落だけでいいんだけど、それじゃおもしろくないでしょ?どういう風に疑問を解決したかを書くから読み物としておもしろいんだよね〜。2学期に勉強してすがたをかえる大豆と違うでしょ?」
…と、半ば強引にすすめました。
先生「つまり、この「ありの行列」は、はじめには問い、終わりには答え、中には答えを見つけるまでどんなことをしたかが書かれています。だれか、めあてを読んでください。」
子ども「問いから答えまでの進め方を、段落のつながりに気をつけて読みましょう。」
先生「今から先生が本文を読みます。めあてにも書いてある通り、中の部分で、どんな観察や実験、予想をしたのか注意しながら見ていきましょう。」
範読しながら、どこが観察の部分でわかったことなのかなど、教科書にメモさせました。
このように、ある程度の構成を知らせた上で進めていくことにしました。
ご意見頂ければ幸いです。
その2に続く!