では、実践報告です。
教科書の練習問題についている「通過算」の問題です。
〈問題〉
長さ120mの電車が180mの鉄橋をわたり切るのに、15秒かかりました。
この電車の時速は何kmですか。
問題を見せる前に、この「わたりき切る」という意味を確認しました。
導入
先生
「今日は電車の速さについての問題を解いてもらいますが、まずはスライドをみてください。」
スライドを見せます。
先生「電車がこの鉄橋を通過し、わたり切ります。」
先生「今は、通過してる?」
子ども「今からだよ。」
先生「じゃあ、これは?」
子ども「ここからスタートだね。」
先生「そうだね。ここから鉄橋をわたり始めるね。次は、鉄橋をわたり切るところで合図をちょうだい。」
電車が進んだスライドを見せていきます。
先生「どんどん進んでいきます。」
先生「↓ここはゴール?」
子ども「もうちょっと!」
先生「↓ここは?」
子ども「ゴール!」
先生「じゃぁ、ここで電車がわたり切れたね。」
子ども「いや、ちがう!」
先生「え?でも、ゴールなんでしょ?」
なぜちがうのか、ペアトーク後、発表してもらいました。
子ども「電車がわたり切るというのは、車体全部が鉄橋から出ないといけない。」
先生「そうだね。わたり切るにはそんな意味が込められているね。」
スライドを進めていきます。
先生「↓ここは?」
子ども「まだ!」
先生「↓ここは?」
子ども「まだ!」
くどいですね…。
先生「↓ここは?」
子ども「そこー!」
先生「やっとわたり切ったね。じゃあ、電車が鉄橋をわたり始めて、わたり切るまでってどこからどこまで?」
前に来て指でなぞってもらいます。
先生「そうだね、今指でなぞってもらったところだね。」
「わたり切る」を確認しました。
これをふまえて、通過算に進んでいきます。
長くなったので、後編に続く!
ご意見頂けたら幸いです。
↓今回使ったスライドはこちらから!↓
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