↑割合の実践報告、いろいろあります!
割合を身近に感じてもらう1時間
5年算数「割合の導入」指導実践の前に 日常の割合を探してみる。
前回の記事でも書きましたが、導入は、身近なものから割合を考えていけることを目標としました。
この授業を経て、教科書の内容に進むつもりです。
では、実践報告です。
先生「これ、何だと思う?↓」
子ども「うーん、何だろ?お皿?」
先生「正解!このお皿に…。」
先生「ごはんをのせました!↑何か、かけたいものない?」
子ども「ふりかけ!」
先生「もうちょっと、とろっとした…。」
子ども「カレー?」
先生「そうそう!カレー!↓」
先生「このカレー。ルーはどれくらいかかっている?」
子ども「半分!」
先生「他に言い方ある?」
子ども「2分の1!」
子ども「0.5!」
子ども「50%!」
子ども「5割!」
先生「いろんな言い方があるね。」
あえて、いろんな言い方を出させました。
こんなに出てくるとは思いませんでした。「5割」という言い方を知っている子もいて、びっくりです。でも、あまり深く取り上げず「よく知ってるね〜!」と言いながら、次に進めます。
先生「↓これだけルーがかかってたら、どう?」
子ども「え〜、いやだ〜。」
先生「何でー?たくさんかかってた方がいいじゃん!」
なんて、やりとりがありながら…
先生「このルーはどれくらいかかってる?」
子ども「90%!」
子ども「9割!」
子ども「85%!」
先生「小数で言える子いる?」
子ども「0.8!」
あいまいな分量なので、いろんな答えが出てきます。
先生「↓じゃあ、これだけルーがかかってたら?」
子ども「うわ〜!いやだ〜!」
悲鳴が上がりました。
先生「どれくらいルーがかかってる?」
子ども「120%!」
子ども「110%!」
子ども「1.2!」
割合の意味に迫る。
先生「みんな、さっきからルーの量を、50%とか90%とか0.8とか言ってるけど、それって何と比べて言っているの?」
子ども「ごはん。」
先生「そうだね。ごはんの広さに対しての量だね。このごはん全体の広さに対しての量を、割合と言います。」
ノートを開け、割合の意味を書かせます。
全体に対してそれがしめる分量を、割合といいます。
先生「↑この文章の『全体』って何?」
子ども「ごはんの広さ。」
先生「『それがしめる分量』って?」
子ども「ルー!」
先生「ルーの広さがごはんの半分なら、ルーの割合はどれくらい?」
子ども「0.5!」
子ども「50%!」
子ども「5割!」
先生「じゃぁ、これだったらルーの割合はどれくらい?↓」
子ども「0.8!」
子ども「90%!」
先生「それは、何に対しての量?」
子ども「ごはん!」
子ども「全体!」
と、割合の関係を繰り返し言わせていきました。
先生「今日は、この割合についてもう少し詳しく勉強していきます。」
ノートに図を用いて関係をかかせる。
先生「割合の関係を、図で表していきます。円を描いて。」
先生「ルーを半分かけます。」
先生「ごはんに対するルーの量を、なんて言うんだった?」
子ども「割合!」
先生「ごはんは、何だった?」
子ども「全体!」
先生「今回の割合は、0.5です。じゃぁ、全体はどんな数字で表される?」
子ども「1」
先生「そう!『1』です!割合の勉強で、この全体が1ということが、ものすごく大切です。しっかり覚えましょう。今日は、寝る前に5回唱えて寝てください。」
後日、子どもに聞くと、ちゃんと唱えて寝てくれた子が何人かいました(笑)
子ども「じゃぁ、ルーは、50%だから全体は100%だ!」
先生「そうだね。よく気づいたね!」
こうして百分率もこの段階で巻き込むのは、その方が割合をイメージしやすいと思ったからです。
だから、百分率については、完璧にわかってなくてもいいと思っています。
別の関係で、割合の関係を見る。
先生「次は、オセロで割合の関係を見ていきます。」
子ども「うわ!黒ばっかり!」
先生「黒はどれくらいの割合?」
子ども「95%くらい!」
先生「何に対して?」
子ども「オセロ全部のこまに対して!」
先生「その通り!」
割合を出すには、全体の量がないといけないことを確認します。
このあと、実際に割合を出す練習をしましたが…
長くなったので、その2に続く!
今回使った、カレーとオセロのスライドはこちら↓
ご意見頂けたら幸いです。
↓その他の割合の実践はこちら!↓