植木算です。
「12mごとに木が道に8本植えられています。はしからはしまで何mですか。」
さぁ、どう教えようかなと思った時、文章問題なので
イメージのもと、簡単な図をかいて答えを導く
ということを大事にしながら指導していけたらと思います。
問題の前に基本的な図をかけるようにする。
文章問題を解く時、よく子どもたちの発想に任せる場面を研究授業などでよく見ます。
しかし、低学年の間は文章問題に触れる度に、図のかき方を指導してあげることも必要だと思います。
なので、今回はじめに行うことは、この植木算で最低限必要な図を子どもたちがかけるようにすること。それから問題に移っていこうと考えました。
まず、問題を提示する前に、
「木と木の間のはばが12mの図、かける?」
と、問います。
これが必要最低限な図です。
これがかけるかかけないかで、植木算に対する意欲が変わってきます。
書かせる前に、ひとつ注意を。
「図をかく時に時間をかけてはいけません。木を簡単にかくのに2〜3画でかかないといけません。どうやってかく?」
と、木の図のかき方を確認します。
これを言わないと、中には木をかくことにこだわり、一本の木をかくのに時間をかける子が出てくるからです。
文章問題を解くために必要な図をかかせることが目的です。図工の時間と区別させなければいけません。
そうして全員が、
のような簡単な図がかけることを確認します。
問題を考えるのは、ここからです。
問題を提示する
ここでやっと問題を提示し、図をかかせて考えさせ、式、答えまで出してもらいます。
「12mごとに木が道に8本植えられています。はしからはしまで何mですか。」
先ほどの図がかけたなら、問題の図も抵抗なくかけるようになっているはずです。
早々と答えまで書けた子には
算数が得意な子はすでに解いているでしょう。そんな子たちには、説明の仕方を考えさせます。
「この図を見ると…なので、式は…となります。」といった具合に、ある程度のフォーマットに沿って説明するように指示します。
模範例は「この図を見ると、木と木の間は7つでそのはばが12mなので、12mの7つぶん、12×7で答えは84mになります。」になるでしょうか。
隣同士で説明しあい、全体で共有
ペアでどのように考えて答えを導いたか、説明しあいます。そのあと、発表させます。
まとめをどうするか
「今回、こういった木と木の間のはばを求める計算を植木算と言います。植木算で気をつけなければならないことは何ですか。」
と問い、子どもたちからの意見でまとめてみました。
模範まとめです。
「植木算では、木の本数より1引いた数字をかけて計算する。」
この後、いくつか練習問題をといて終了です。
次時は、円バージョンの植木算を指導します。