2けた×2けたにつなげるための授業
何十をかける計算です。
60×4は知ってるけど、4×60ははじめて。
かけ算の法則(かける数とかけられる数をかえても答えはかわらない)も知っているし、なんとなく子どももわかっていそうなので勢いで押せそうですが、2けた×2けたにつながる授業になるよう、スライドを交えてていねいに指導できたらと思います。
では、実践報告です。
先生「1ふくろにあめが5こ入っています。3ふくろだと、全部であめは何個ありますか。」
式・答えは、5×3=15です。
先生「この15のあめをひとかたまりとして…。」
先生「それが10たばあります。どんな式になるかな。」
式・答えは15×10=150です。
先生「150このあめを計算して数えました。はじめから式にすると、どんな式になるかな?」
子ども「5×3×10=150です。」
先生「1ふくろ5こ入りのあめが何ふくろあったっけ?」
子ども「30ふくろ」
先生「5こ入りのふくろが30ふくろの式が言える人?」
子ども「5×30」
先生「答えは?」
子ども「150」
先生「そうだね。数はかわらないもんね。」
ここまでのノートは、こんな感じになりました。↓
先生「今日は、この何十をかける計算の練習をしていきます。なんとなく計算が分かった人いる?」
と聞くと、だいたいの子が手を挙げていました。
ここまで、軽く何十をかける計算にふれておいて、練習問題に入ります。
練習問題を解きながら、何十をかける計算を理解していく。
先生「じゃあ練習問題をするよ。」
1問目は、3×4と書きます。
子どもたちは「え?」となりましたが、続けていきます。
2問目は、3×40です。
だいたいの子が120とわかりましたが、何人かは悩んでいました。
3問目は、4×6です。
そして、4問目を4×60としました。答えは240です。
先生「4×60の答えがすぐ出てきた人?」
たくさん手が挙がります。
繰り返すことで、わからなかった子も気づいてきます。
先生「どう考えたか理由が説明できる人?」
子ども「4×6が24だから、それに0をつけて240にしました。」
習ってきた言葉を使って説明させる。
先ほどの子どもの説明ですが、言いたいことはわかります。
でも、説明としては不十分です。
ただ、「完璧な説明をせよ」というのもむずかしいので、少しヒントを出しました。
先生「説明するのに、『かける』『かけられる』『10倍』のどれかを使っていい直しをしなさい。」
ヒントをあげたのは、効果がありました。
一部のいつも発表する子だけでなく、ヒントをもとに、他の子たちも考えていました。
出して欲しい説明は、「4×6のかける数が10倍になったから、答えも10倍になる。」です。
その説明を踏まえて、もう一度ノートにまとめていきます。
他にも2×30、8×50など練習をして、計算ドリルをやって終わりました。
そして、次の授業で23×20や21×40などをを取り扱いました。
↓今回のスライドデータは、こちらからどうぞ!↓
ご意見頂けたら幸いです。
https://kuronekoneko.com/2ketakakezan2/
突然コメント失礼します。私も今年3年生の担任をしております。いつも見させてもらって勉強させてもらっています。私も作者様のようにiPadなどを駆使して授業を展開していけるようになれたらなと思っていろいろ試行錯誤しているのですが、今回のスライドや以前の大きい数の時のようなスライドはどのように作っているのですか?グッドノートではなかなかうまく作れないのですが、方法を教えていただきたいです。今回のスライドのデータも参考にいただきたいのですが、、
しょうた様
こんにちは!いつもありがとうございます!
スライドは、アドビのイラストレーターをいうソフトを使って作成しています。
今回のスライドデータを、この記事の最後に添付しましたので参考にしてください。
今後もどうぞよろしくお願いします!
黒田 ネコ助