5年算数「小数の倍」指導その2 何倍かを求める問題を定着させていく。

教科書の問題をアレンジする。

何倍を求める問題は、2つの量の関係から考えていきます。

教科書には、以下の図のように4人の道のりが書かれており、算数が苦手な子にとっては情報が多すぎるような気がします。

なので、はるかさんの道のりをもとに、1人ずつ比べる問題にアレンジします。

↓問題です。

はるかさんの家から駅までの道のりは、2.4kmです。

ゆみさんの家から駅までの道のりは、3.6kmです。

はるかさんの道のりをもとにすると、ゆみさんの道のりは何倍ですか。

こうすることで、2つの量の関係になり、スムーズに授業が進められます。

あとは、前回の記事にも書いた通り、2つの量の関係を整理し、数直線に当てはめていきます。

↓こちら↓

5年算数「小数の倍」指導その1 2つの量の関係を整理しながら指導する

では指導です。

この問題から、2つの量の関係を整理していきます。

先生「この問題はだれが出てきますか。」

子ども「はるかさんとゆみさん」

先生「それぞれの道のりは何kmですか。」

子ども「はるかさんが2.4km、ゆみさんが3.6km。」

先生「どちらがもとになっていますか。」

子ども「はるかさん」

先生「つまりはるかさんが…。」

子ども「1倍!」

これまでも、「もととなる量は1倍」ということを繰り返し指導しておきます。

先生「求めるものは何?」

子ども「ゆみさんの道のりが何倍か」

これで、関係が整理できました。

あとは、これをもとに数直線にあてはめていきます。

道のりからかいていくと、間違いが少ないです。

関係が整理できたから、数直線にもあてはめやすいです。

数直線がかけたら、そこから式を作ります。

2.4×□=3.6

3.6÷2.4=1.5

答え 1.5倍

ひろしくんとの関係を求める。

問題です。

はるかさんの家から駅までの道のりは、2.4kmです。

ひろしくんの家から駅までの道のりは、1.8kmです。

はるかさんの道のりをもとにすると、ひろしくんの道のりは何倍ですか。

↓先ほどの問題と同じように、2つの量の関係を整理します。

  

↓これをもとに、数直線に表します。道のりからかきます。

↓倍の関係をかきます。

1×□=□だから、

2.4×□=1.8

18÷24=0.75 

答え 0.75倍 です。

前回のリボンを扱ったものと同じような授業ですが、繰り返し行うことで少しずつ1より小さな世界が理解できればと思います。

ご意見頂けたら幸いです。

その3に続く!