5年算数「小数の倍」指導その1 2つの量の関係を整理しながら指導する
5年算数「小数の倍」指導その2 何倍かを求める問題を定着させていく。
5年算数「小数の倍」指導その3 もとの量から比べられる量を求める
では指導内容です。
過去の記事を見ていただくとわかるように、関係を整理して数直線から式・答を求めることはかわりません。
では、問題です。
れなさんの家には、生後10日の犬がいます。今の体重は630gで、生まれたときの体重の1.8倍です。
生まれたときの犬の体重は何gでしたか。
ここから2つの量の関係を整理していくわけですが、この問題では、
・生後10日
・今の体重
・生まれたとき
と、まるで3つの量がでてきたように思わせるものが出てきています。
生後10日と今の体重は同じ意味です。
「今は生後10日のことだね。」
と、助言をしてあげてもいいと思います。
ここでは、関係を整理することが第一です。
↓なので、今の体重と生まれたときの体重の関係を整理していきます。
先生「それぞれの体重はどうですか?」
↓子ども「今は630gで、生まれたときはわからない。」
先生「何倍かの関係はどうですか。」
子ども「今は、生まれたときの1.8倍」
↓「生まれたときの」の言葉もいれて1.8倍とかきます。
そうすることで、1.8倍をどちらに入れてよいか分かりやすくなります。
先生「じゃあ、生まれたときが…。」
↓子ども「1倍!」
先生「生まれたときを基準(もと)に、今の体重を求めるんだね。」
これで関係が整理できました。
関係を数直線で表す。
↓これまで同様、関係を数直線で表します。
1×1.8=1.8だから
□×1.8=630
630÷1.8=350
答え 350g
ここまでの小数の倍の指導より
関係をおさえることは、この小数の倍だけではなく、このあとの単位量、割合、速さ、分数の倍にも活かせます。
文章問題からいきなり式に置き換えるより、関係を整理し、数直線に置き換えることで理解が深まったように思います。
ご意見頂けたら幸いです。