5年算数「小数の倍」指導その4 関係を整理してもとの量を求める

では指導内容です。

過去の記事を見ていただくとわかるように、関係を整理して数直線から式・答を求めることはかわりません。

では、問題です。

れなさんの家には、生後10日の犬がいます。今の体重は630gで、生まれたときの体重の1.8倍です。

生まれたときの犬の体重は何gでしたか。

ここから2つの量の関係を整理していくわけですが、この問題では、

・生後10日

・今の体重

・生まれたとき

と、まるで3つの量がでてきたように思わせるものが出てきています。

生後10日と今の体重は同じ意味です。

「今は生後10日のことだね。」

と、助言をしてあげてもいいと思います。

ここでは、関係を整理することが第一です。

↓なので、今の体重と生まれたときの体重の関係を整理していきます。

先生「それぞれの体重はどうですか?」

↓子ども「今は630gで、生まれたときはわからない。」

先生「何倍かの関係はどうですか。」

子ども「今は、生まれたときの1.8倍」

↓「生まれたときの」の言葉もいれて1.8倍とかきます。

そうすることで、1.8倍をどちらに入れてよいか分かりやすくなります。

先生「じゃあ、生まれたときが…。」

↓子ども「1倍!」

先生「生まれたときを基準(もと)に、今の体重を求めるんだね。」

これで関係が整理できました。

関係を数直線で表す。

↓これまで同様、関係を数直線で表します。

1×1.8=1.8だから

□×1.8=630

630÷1.8=350

答え 350g

ここまでの小数の倍の指導より

関係をおさえることは、この小数の倍だけではなく、このあとの単位量、割合、速さ、分数の倍にも活かせます。

文章問題からいきなり式に置き換えるより、関係を整理し、数直線に置き換えることで理解が深まったように思います。

ご意見頂けたら幸いです。