5年算数「単位量あたり導入」指導実践その2 スライドを使ってわかりやすく進めていく。

前回の続きです。

↓前回は、「1㎡あたり何匹のうさぎがいるか」を求めました。↓

5年算数「単位量あたり導入」指導実践その1

今回はその続き、1匹あたりの面積を求めていきます。

では指導実践です。

④本題その2「1匹あたりの面積はどれくらいか」

前回「1㎡あたり何匹のうさぎがいるか」を求めた時に使った、うさぎが均等に配置された画像を元に考えます。

先生「もうひとつ、混み具合を調べる方法がありますが、1匹のうさぎに注目します。」

1匹のうさぎを赤で囲みました。

先生「何か気づくことはないかな?」

ペアトークさせたあと、聞いてみます。

子ども「1匹あたり、どれだけ面積を使っているか。」

先生「その通り!図を見ても、1匹あたりの面積はどちらがせまい?」

子ども「Aの方がせまい。」

先生「混み具合は、1㎡あたりのうさぎの数や1匹あたりの面積で求めることができるね。」

このあと、A・Bの小屋の1匹あたりの面積を求めます。

先生「4㎡の小屋を、うさぎの数で等分するんだから…。」

子ども「4÷16!」

答えは、0.25になります。1匹あたり0.25㎡です。

Bの小屋の方も求めていきます。

子ども「6÷18だけど、わりきれない。」

先生「割り切れない場合は、概数で表そうね。」

答えは、0.33になります。1匹あたり0.33㎡です。

先生「数字で見ても、Aの方がせまいね。」

⑤まとめでもう一度繰り返す。

ここまでの指導で、ノートをこのように書かせました。↓

そして、さらに同じ問題をワークで再確認しました↓

もう一度ワークで押さえた理由は、均等にならんだうさぎの図から、たてた式が何を求めたのかをイメージしやすくするためです。

最後に単位量という言葉をおさえて授業を終えました。

子どもは単位量が苦手。

混み具合は、二つの求め方があります。

でも、1㎡あたりのうさぎの数を求めると、答えが大きい方が混んでいるし、1匹あたりの面積を求めると、答えが小さい方が混んでいることになるので、何を求めたのかを考えさせることが必要になってきます。

子どもは、これが苦手です。なので、何度も問題を繰り返して、できるようにしてあげたいです。

また、どちらの数字でわるのか悩む子も非常に多いです。理解しにくい子には、

「1㎡あたりを求めるなら、4㎡でわりなさい。」

と、1あたりについている単位と同じ単位のものでわることも伝えますが、これもなかなか定着しません。

繰りかえし指導することが大切だなぁと思いました。

今回使用したスライドやワークシートなどは、こちらからどうぞ!↓

5年算数「単位量あたり導入」指導実践スライド・ワークシート集

単位量はむずかしい…!

ご意見いただけたら幸いです。

5年「4マス関係表で、関係を見える化する。」単位量や小数のかけ算・わり算に便利!

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