ちょっとめんどくさい容積の指導
容積は、「内のり」が存在するので、ちょっとだけややこしいですね。
それに、上手に指導しないと体積と容積のちがいはあまりピンときません。(指導力不足であまり理解してもらえませんでした…)
できるだけわかりやすいように掲示物などを貼って、視覚的に訴えてみようと頑張ってみました。
では、指導実践です。
↓先生「この体積の求め方は?」
子ども「12×12×11」
先生「そうだよね。でも、今回はこの中に入っている水の体積だけ知りたいんです。その入れ物いっぱいに入る分の体積を容積といいます。」
先生「この入れ物の容積は、入れ物と比べて大きくなる?」
子ども「小さくなる。」
先生「なんで?」
子ども「入れ物には厚みがあるから。」
なんて、どうでもいいようなやりとりですが、内のりという言葉をせつめいしたかったからで…。
先生「この厚みのことを内のりといいます。」
先生「つまり、内のり分を引けば、容積が求められそうだね。」
内のりを引く
↓先生「では、容積を求めます。内のりは1cmです。」
↓先生「この直方体を上から見ています。容積のたてと横は何cmになるだろう。」
子ども「はしから1cmずつ弾けばいいから、たてもよこも10cmになる。」
↓先生「そうだね。では、高さだけど、AとBの2種類作ってみました。まずAは横から見るとこんな感じ。」
(ちなみに中身は透けている状態とします)
子ども「ちがう!」
↓先生「Bはこんな感じ。」
子ども「そう!そっち!」
先生「なんで?」
子ども「だって、この入れ物にはふたがないじゃん!」
先生「じゃあ、内のりはどれだけ引けばいい?」
子ども「底の1cmだけ。」
といった流れで進めていきました。
容積の問題の注意
これだけ指導しても、問題の中では容積に寸法が書かれてあって、内のりを引くこともないものがほとんどです。
なので、問題を解く時の注意も必要かなと思いました。
今回使った資料をダウンロード販売します。
私は黒板に掲示して使えます。資料の中には、子どもたちの配布資料もついています!