4マス関係表があると便利!
「単位量あたり」や「少数のかけ算・わり算」の文章問題になると、かけ算で求めるのかわり算で求めるのかわからなくなることがあります。
「1あたりを求めるならわり算!」などのアドバイスをすることもありますが、そもそも文章問題の意味もわからなければ、あまり意味がないかなぁなんて思いながら指導することもあります。
そこで登場するのが、「4マス関係表」です。
別の先生が使われているのを見て、「あ、便利!」と思いました。
調べていくと、もともとは筑波大学附属小学校の田中先生考案なんですね。さすが!
教科書にも、2本の数直線を使って関係を整理している場面がでてきますが、
4マス関係表なら、子どもたちも簡単にかけますね。関係が目で見て確認できるのも良い点です。
私自身、小数のかけ算・わり算の指導の時に、うまく教科書の数直線を交えながら指導できませんでした。
今回、「単位量あたり」の指導が終わって、「小数のかけ算・わり算」にもつながればと、この4マス関係表の指導に入りました。
4マス関係表を指導するのに、気をつけたこと
1.数字を書く位置にこだわらない。
教科書の数直線を見ると、0からスタートしているので、必ず小さい数字が左側にきます。
さらには、割合を示すものは、下の数直線の位置におかれます。
でも、そこまでこだわっていると、どこに数字を書くのかまよって、結局何も書けないということになってしまいます。
なので、単位が横にそろっていれば、はじめは「どこに書いてもよし」としました。
2.やじるしは常に「1」からのびる。
これがポイントです。このルールがあるから、数字はどこに書いてもよいのです。
「1の25倍が25だから、もうひとつの関係も25倍になるね。」
でも、ゆくゆくは数直線のように小さい数字が左側にきてほしいなと思っています。
3.上下の関係を取り扱わない。
4マス関係表はたての関係や、さらにはななめ同士の数字をかけると同じ数字になるなど、便利なのですが、私は横の関係だけを指導しました。
いろいろできることを教えると、混乱する恐れがあったからです。
はじめはシンプルに。
たてやななめの関係に気づく子もいますが、それは否定しません。
使える子は使ったらいいと思います。
4.繰り返し指導する。
便利なツールですが、理解できない子もいました。
逆に図をかくことで、頭がこんがらがる子もいました。
でも、
「頭の中で考えた式を、見える化するための訓練だよ。」
といって、使えるようにくり返し指導しました。
プリントを用いて指導!
かんたんな数字から、順を追って4マス関係図が理解できるよう、プリントを作って指導しました。
特に大きな6番(1)の問題は、1からのびるやじるしは「×⬜︎」となるため混乱しましたが、「⬜︎になるには、⬜︎倍する」ことがわかれば問題ないと思っています。
↓プリントはこちらからどうぞ!↓
ご意見いただけたら幸いです。