前回の続きです。
前回は、カレーやオセロで割合わかりやすく説明していきました。
↓前回の記事は、こちら↓
5年算数「割合の導入」実践報告その1 具体物で割合の感覚を身につける今回は、実際にカルピスを題材に、割合を出すところまで進めていきます。
この割合を勉強するまで、「単位量」「速さ」の単元で4マス関係図を使って勉強してきました。↓
5年「4マス関係表で、関係を見える化する。」単位量や小数のかけ算・わり算に便利!今回の「割合」も、4マス関係図をもとに進めていきました。
では、実践報告です。
(前回の続き)
先生「では、今までは『だいたい何%くらい』にあいまいに割合を示していましたが、算数ので正確に割合を出す練習をしていきます。これは、カルピスです。↓」
子ども「水みたい…。」
先生「カルピスです!カルピスって、原液に水を薄めて作るのって知ってる?」
子ども「知ってるー。」
先生「今日は、おいしく飲める原液と水の量を教えます。」
同じ絵を子どもたちに渡します。
先生「カルピス250mLをつくる場合、そのうち50mLを原液にしてください。」
絵にメモさせます↓
先生「さて、この原液はどれくらいの割合だと思う?」
20%や15%など、いろんな反応が返ってきます。
先生「まだわからないよね。□にしておきます。↓」
先生「割合とは、何でしたか?」
ノートを振り返らせます。
子ども「全体に対して、それがしめる量!」
先生「全体ってどれ?」
子ども「カルピス!」
先生「全体は数字で何だったけ?」
子ども「1!」
先生「250mLを1とすると…。これって、4マス関係図に置き換えることできない?」
子ども「あ!」
ノートに4マス関係図を書かせていきます。
先生「じゃぁ、原液の割合が求められそうだね。」
子ども「50÷250=0.2だ。」
先生「そう!カルピス1に対して原液は0.2。ちなみに何%かわかる?」
子ども「20%」
先生「20%ということは、カルピス全体は何%?」
子ども「100%!」
先生「1と100%は一緒だね。」
なんとなく覚えさせていきます。百分率を使うのは、その方がイメージしやすいと思ったからです。
最後に
カルピス(1)に対して、原液は0.2の割合で入れるとおいしい。
とまとめました。
導入の導入
教科書に入る前の導入として、行いました。
なんとなくでいいので、割合とはこういうものだということがわかればいいと思いました。
これまで4マス関係図をずっと扱ってきたので、すんなり割合を求めることができました。
今回、導入にカレーを扱ったのは…。
今後、割合を進めていくにあたって、必ず「もと」「比べられる量」がどちらかなのか、まようケースが出てきます。
そんな時、「カレーはどっち?」「ごはんはどっち?」と、振り返られるようにと思って、カレーライスを選んでみました。
この導入がいいか悪いかは別として、楽しく割合を勉強することができました。
ご意見いただけたら幸いです。