5年算数「平行四辺形の面積」導入指導実践ロイロで面積を切り分ける(2021年度版)
研究授業の定番?
研究授業でよく見かける平行四辺形の面積の求め方の授業。
最後は、四角形の「たて×横」を、「底辺×高さ」にうまく移行できるように授業を組み立てていきたいです。
今回は、子どもたちの発想からというよりは、教科書を参考にしながらシンプルに進めていきたいと思います。
この授業で、平行四辺形から長方形の形に変えることをしっかり抑えることで、この後に出てくる「高さが外にある平方四辺形」や「三角形」などにつなげていけたらと思います。
↓黒板に掲示するものを準備しました。よければこちらを参考にしてください。↓
では、指導実践です。
導入
面積のおさらいです。
何もかいていない方眼用紙を黒板に貼ります。そして、
先生「1マスが1㎠です。緑色の面積の大きさは、何㎠ですか。」
と、言いながら1㎠を貼ります。
あまりの、当たり前の問題に戸惑っていましたが…。
子ども「1㎠です。」
無事に答えてくれました。
先生「じゃあ、これは?」
子ども「1㎠です。」
先生「え?何で?」
子ども「1㎠の半分が二つあるから。」
先生「「じゃあ、1㎠にしてみて。」
はじめから切れ込みを入れてあるので、前に出て作業をしてもらいます。
先生「じゃあ、これは?」
子ども「これも1㎠だよ。」
前に出て作業をしてもらい、1㎠に収めてもらいます。
先生「そうだね。ちょっと複雑に見える面積も、形を変えるとすっきり求められるね。今日は、このように、形を変えてある面積を求めてもらおうと思います。」
本題
黒板に「形を変えて面積を求めよう」と、めあてを書きます。
先生「今日、求めてもらう面積はこれです。」
子ども「平行四辺形だ。」
先生「方眼にきれいに収まっていないところもあるね。でも、今日のめあては形を変えて面積を求めようです。うまく形を変えると、簡単に求められるよ。」
子どもたちは少し考えていますが…。
先生「教科書に形のかえ方が載っています。見て見ましょう。」
東京書籍の教科書には3種類載っています。
先生「となり同士で説明してごらん。」
教科書に載っているので、みんなわいわい説明しあっています。
確認
先生「では、3種類の分け方を確認していきます。」
教科書だけでも平行四辺形から長方形の変化はわかるのですが、よりわかりやすいように3種類全ての掲示物を作っておきます。
↓掲示物はこちらからどうぞ↓
先生「ひとつずつ前に出てきて説明してもらいます。」
といって、すべて長方形になるように確認していきます。
ここで、平行四辺形がかいてあるプリントをわたし、ノートに貼ってもらいます。
先生「長方形に変えると、面積をどんな式で求められる?」
子ども「たて×横。」
先生「どの部分がたてと横になるかな?」
先ほど渡したプリントに線を引き、確認していきます。」
先生「式は?」
子ども「4×6」
24㎠になることを確認しました。
まとめ
先生「今日のまとめは何だと思う?」
子ども「平行四辺形は、長方形に形を変えて求める。」
このあと練習用のプリントで、たてと横を確認していきました。
今回の授業では、まだ公式までいかず、平行四辺形から長方形に形を変えることを理解させることに重点を置いて授業を進めていきました。
ご意見いただけたら幸いです。