前回の記事です。
前編から読んで頂ければ幸いです。
式を2つに分ける。
1袋に7円のチョコが4つ入っています。2袋あります。チョコは全部でいくらですか。
この問題を2つに区切って進めていきます。
1袋に7円のチョコが4つ入っています。いくらですか。
子どもたちに解かせます。
7×4=28
その後、続けて言います。
その袋が2つありました。全部でいくらですか。
28×2=56
先生「今2つの式が出てきたけど、つなげて1つの式にできないかな。」
子どもたちは「できる!」という子と、悩んでる子がいました。
前に出て書いてもらいます。
答えは7×4×2=56です。
「なるほど、そうするのか。」
と、感心している子もいました。
7×4=28×2=56に注意
ここで扱っておかなければならないのは、
7×4=28×2=56
という式です。
机間巡視していると、何人かはこの式を書いています。
この書き方が違うことを説明しておかなければなりません。
こうして、2つのかけ算は1つの式にまとめられることを指導します。
2つの式を1つにする練習をする。
次は2つの式を1つにする練習です。
先生「次の式を1つにしなさい。」
6×2=12
12×3=36
答えは6×2×3=36です。
先生「次の問題も1つの式にしてね。」
4×5=20
20×4=80
答えは4×5×4=80です。
すらすらいけそうですが、案外理解にばらつきがありました。
繰り返して定着を図ります。
◯×◯×◯の形のかけ算の練習から法則を導き出す。
次は計算問題です。
7×4×2
答えは56です。
先生「次の問題です。」
2×7×4
答えは56です。
先生「次の問題です。」
2×4×7
これも答えは56です。
こうなると子どもたちも、3問とも全部56になることに気づきます。
先生「答えが全部56だけど、他に何か気づいたことある?」
子ども「式の数字がどれも同じだった。」
そうです。扱った数字はどれも2と4と7です。
先生「この3つのかけ算を見て、先生が言いたいことわかるかな?」
少々強引ですが…。
子ども「同じ数字なら、何からかけても答えは同じ。」
先生「その通り!じゃあ、3つの数字をかけ算する時、どれからかけたらラク?」
子ども「2と4。答えが8になって7をかけるだけでいいから。」
先生「頭の中だけで計算できるね。逆に4と7を先にかけたらどうなる?」
子ども「28になって、あとで2をかける時に筆算しないといけなくなる。」
先生「そうだね。計算がちょっとたいへんだね。」
このあと、まとめます。
3つの数字のかけ算は、どれからかけても答えは同じ。
このあと練習問題をして定着を図ります。
黒板に6×3×2と書き、どこから計算したらはやいか聞きます。
先生「筆算を使わなくても頭で計算できる順番がいいね。」
もちろん3×2から計算です。
このあと、3×5×3や、6×5×2などの問題を解き、定着を図りました。
そして、教科書の文章問題を解きました。
うまく1つの式に表して問題を解いていました。
ご意見頂けたら幸いです。