では指導実践です。
とりあえず書き出す。
4人のリレー選手の並び方を考えます。
どんな順番があるか、子どもに聞き、いくつか黒板に書き出します。
先生「う〜ん、名前を毎回書くのが大変だなぁ。」
そんなつぶやきに、
子ども「簡単にかけばいいやん。」
ということで、記号化します。
子どもに聞くと、ほんとにバラバラに言うので、
「まず、1番目を固定させよう。」
と提案しました。
全て書き出します。
先生「もうない?」
子ども「ない。」
先生「何通りになったかな?」
子ども「6通り!」
先生「じゃあ、今度はいの人が先頭の場合の順番を書き出してみよう。」
ということで、めんどくさいけど、また書き出していきます。
先生「もうない?」
子ども「ない!!」
先生「何通りになったかな?」
子ども「6通り!!」
先生「3人目バーションもする?」
子ども「しない!」
先生「やらないとわからないことない?」
子ども「わかる!6通り!」
先生「じゃぁ、4人が走る順番は何通り?」
子ども「24通り!」
先生「どうやって求めたの?」
子ども「それぞれの先頭のとき、6通りあり、4人分だから。」
ということで、並び方がわかりました。
樹形図を知る
先生「名前を記号化したのはいいけど、これも結構大変です。こんな方法があります。」
先生「1番目はわかっているから、まとめます。そして、2番目にこうして、つなげます。どう?」
子ども「先生、2番目もまとめられるよ。」
先生「なるほど、まとめられるね!」
書き直します。
なんとも、わざとらしい…。でも、ここは演技です。
ということで、子どもたちをわいわい言いながら4番目までつないでいきます。
先生「このような書き方を樹形図と言います。こうすると、書く回数が減るね。ほかにいいところない?」
子ども「順番が整理された。」
子ども「書き出す時に、間違わなそう。」
先生「そうだね。並べ方で気をつけないといけないことは、重なりがでたり抜けがでたりすることだね。それがないようにするには、この樹形図が便利だね。」
並べ方を指導するときの、大切なポイントです。もう一度おさえます。
このあと、樹形図の書き方を練習します。
5人分の並び方にチャレンジ!
5人分の並び方にチャレンジさせたときもありましたが、結構大変です。
ノートを大きく使わないと書ききれません。
なので、もし、チャレンジさせるなら、はじめにそのことを伝えるといいと思います。
ご意見頂けたら幸いです。