3年算数「表とグラフ」導入の実践報告(指導の流れ) その1

「表とグラフ」の導入です。

授業の目標は「資料を表にまとめて整理する」ですが、教科書には「正」の字を使ってまとめることにも触れているので、そこもしっかりと指導していきます。

教科書では「学校のケガの人数」を表に整理していきますが、アレンジを加えてあるたこ焼き屋で売れたものを整理するということにしました。(だいぶ教科書とかけ離れていますが…)理由は後で説明します。

本時の流れ

  1. めあてを持つ。
  2. 紙に書いてある資料を整理する。
  3. 口頭で伝えた資料を整理する。
  4. 「正」の字で整理するよさを知る。
  5. 練習
  6. まとめ

少し長くなりますので、今回の記事では1〜3まで紹介し、後の4〜6は次回の記事で紹介します。

では実践報告です

1.めあてを持つ。

先生

「たこ焼き屋の店長が、何が一番売れてるのか知りたいみたいです。そこで何が売れたかまとめていくことにしました。それがこれです。」

上記の資料をテレビ画面にうつします。

 

ノートに今日のめあてを書かせます。

めあて「売れたものを整理しよう」

2.紙に書いてある資料を整理する。

先生

「どんな風にまとめればいいかな。となりの人と相談してごらん。ただ、整理するには時間をかけることはできません。」

少し相談させます。その後、

先生「ではプリントを配るので、何が何個売れたか整理して下さい。」

先程テレビ画面に映した資料を配ります。そして、気になる整理の仕方をiPadで写真を撮り、あとで簡単に説明してもらいます。

子どもたちが考える整理の仕方は概ね4種類ありました。

 

先に同じものを消していく方法。

 

種類ごとに別のしるしをつけて数えやすくする方法。

 

「正」の字で数えていく方法。

 

「正」の字のかわりに◯で数えていく方法。

ここで、「正」の字で数える子がもう出てきました。でも、ここでは「正の字でどうやって数えるの?ふむふむ、なるほどね〜。」と、軽く触れておくだけにします。

最後に、売れたものの数を確認します。

 

3.口頭で伝えた資料を整理する。

先生

「さて、さっきは5月1日の売れたものを整理していきました。次は6月1日に売れたものを整理していきます。今度は口頭で売れたものを発表していくよ。」

児童「え〜、紙でくれないの?」

先生「だから、整理の仕方を考えなければならないね。さっき出てきた友だちの整理の仕方も参考にしてね。どんな整理の仕方がいいかな。となりの人と相談してごらん。」

少し相談の時間を取ります。

先生「では、言っていくよ。整理するのに時間をかけてはいけなかったね。なので、すこーし速めに言っていくよ。」

というと、子どもたちは「待ってー!」という声が上がります。「たこやき・いかやき・やきそば・かき氷」と、先に書きたいようです。

先生「では行きます。」

読み上げた6月1日の売れた商品

スピードに合わせて上手く整理していく子。中には、スピードについていけず、途中で諦める子もいました。なので、もう一度言うことにしましたが、それでもついていけない子がいます。

今回もいろいろな数え方がありました。もちろん、今回は口頭で資料を言っていくので、整理の仕方も変化が見られます。先程と同じように、気になる子の考えをiPadで写真を撮っていきます。

記号を用いてメモし、後で整理する方法。

 

力づくでメモする方法。

 

先ほどと同じで◯で整理する方法。

 

そして「正」の字で整理する方法。

 

先生「さっきのみんなの整理の仕方からヒントをもらった人?」

と聞くと、三分の一くらいの子が手を挙げました。「正」の字で整理した子も増えていました。

最後に、売れたものの数を確認します。

 

次回 3年算数「ひょうとグラフ」導入の実践報告 その2 に続く!

 

 

 

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