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4月単元「どきん」
3年生国語の4月単元である、谷川俊太郎さんの詩「どきん」の指導実践です。
「詩を楽しもう」がめあてです。
オノマトペのところをうまく扱い、最終的には読み方を工夫させられたらいいなと思います。
活動もあるので、元気のある姿を見てもらおうと思うなら、授業参観までとっておくのもいいかと思います。
詩の世界を「積み木」に見立てました。
この「どきん」の詩ですが、
「何かに興味を持ち、さわり続けていると最後は倒してしまい、その場から立ち去ろうとしたけど、見つかった。」
というのが、話の流れでしょうか。
その何かを私は積み木に見立て、実際に積み木を使い、指導しました。
では実践報告です。
準備物は積み木と各行の短冊。
教科書は閉じたままにしておきます。
先生「今日は詩の勉強です。」
今日のめあても確認し、積み上げた積み木を出します。
子どもたちは興味津々です。
さわってみようかなあ
先生「さわってみようかな〜」
といいながら、「さわってみようかな」が書かれた短冊を貼り、積み木をさわります。
先生「さぁ、どんなさわり心地だと思う?」
子ども「すべすべしている!」
子ども「気持ち良さそう!」
子ども「ざらざらしてそう!」
など、いろんな意見を出してくれました。
先生「みんなの意見の中で出てきたように、『すべすべ』とか『ざらざら』のような言葉で表してみよう。」
子ども「つるつるかな?」
先生「お!正解!作者の谷川俊太郎さんは、『つるつる』という言葉を使いました。」
短冊の下に、「つるつる」と書きます。
おしてみようかなあ
次に
先生「おしてみようかな〜」
と言って、短冊を出し、積み木をちょっと押します。
先生「さぁ、この続きはどんな言葉になるかな?」
子ども「ゆらゆら!」
子ども「ぐらぐら!」
子ども「ふらふら!」
子ども「ゆら〜りゆら〜り!」
先生「正解は『ゆらゆら』でした。」
もすこしおそうかなあ
その次は
先生「もすこしおそうかなあ〜」
今度はさっきよりも強く押します。
子どもたちから「キャ〜!倒れる〜!」の悲鳴!
子ども「ゆっさゆっさ!」
子ども「ぐらぐら!」
子ども「ふらふら!」
先生「正解は『ぐらぐら』でした。」
もいちどおそうかなあ
さあ、今度は積み木を倒します!
先生「もいちどおそうかなあ〜!」
子どもたちのテンションもピークです!
積み木が倒れました。
子ども「ガッシャーン!」
子ども「バラバラー!」
子ども「どんがらガッシャーン!」
など、うれしそうに答えていました。
先生「正解は『がらがら』でした。」
一度音読
先生「さぁ、ここで一度みんなで読んで見たいと思います。」
音読をすると、棒読みだったので
先生「今日は、詩を楽しもうがめあてです。せっかくなので、読み方も楽しみましょう。どこを工夫して読んだら、積み木が倒れていく様子が伝わりますか?」
子ども「『つるつる』とか『ゆらゆら』のところを工夫して読めばいい。」
先生「では、もう一度読んで見ましょう。」
すると、みんな楽しそうに工夫して読んでくれました。
たおれちゃったよなあ
先生「さぁ次の文ですが『たおれちゃったよなあ』です。この後、倒した人の感想が入りますが、どんな感想だと思う?」
子ども「ショック…。」
子ども「残念!」
子ども「悲しいなぁ。」
先生「実は…」
と言って、「えへへ」と書くと、「え〜!反省してないやーん!」と、ブーイング!
先生「『えへへ』の時って、どんなポーズをとる?」
みんな頭をかいていました。
先生「ちょっと、照れてる感じもあるんだね。」
いんりょく、ちきゅう、かぜ
先生「この後、倒した人はいろんな物のせいにします。」
いんりょく、ちきゅう、かぜ…。
ここはオノマトペの部分も一緒に提示して終わりました。
子ども「自分が倒しておいて、悪いな〜。」
あるきはじめるかあ
先生「そして、なんとこの人はこんな行動に出ます…。」
と言いながら「あるきはじめるかあ」の短冊を出し、その場から静かに逃げるようにして歩きます。
先生「どんな風にして逃げた?」
子ども「その場からこっそり逃げたー!」
先生「じゃあ、この『あるきはじめるかあ』の後に続く言葉はなんだと思う?」
子ども「そろ〜りそろ〜り。」
子ども「こそこそ。」
先生「正解は『ひたひた」でした。」
これはなかなか出なかったようです。
なので、「あるきはじめるかあ ひたひた」の短冊を出して
「どんな風に歩いたと思う?」
と、発問した方がよかったかなと思いました。
どきん!
先生「さて、そんな様子をだれかが見ていました!」
「だれかがふりむいた!」の短冊を出します。
先生「どんな気持ちになったかな?」
子ども「ごめんなさい!」
子ども「見られた!」
子ども「びっくり!」
など、いろんな意見が出ました。
最後は「どきん」と伝え、
先生「見られたくないところを誰かに見られたときの『どきん』!どんな風に読もうか?」
と言うと、みんな大きな声で
「どきんー!!」
と叫んでいました!
音読
先生と子どもで交互読みをします。
子どもにオノマトペの所を読んでもらいます。
みんな工夫して読んでいました。
その後、隣同士で交互読みをしたり発表させたりと
盛り上がった単元となりました。
オノマトペの部分を考えさせることで興味を引きつけ、自然と音読を工夫してもらえたかなと思います。
ご意見頂けたら幸いです。
「どきん」が終われば、きつつきの商売もどうぞ!