切り分ける作業をロイロノートで!
平行四辺形の面積を求め方を調べる時、今まではハサミで切り分けて長方形にしていました。
しかし、これが大変!
ハサミをうまく使えなかったり、むやみやたらに切り刻んだり、のりで貼ったりと時間がかかり、1時間でまとめに到達することすらできないこともよくありました。
今回はそんなことがないように、ロイロノートをうまく使って平行四辺形から長方形に変えられるよう、工夫をしてみました。
では、実践報告です。
まず、これから平行四辺形や三角形、台形などの複雑な図形の求め方を見つけていく場合、下記のようなステップで見つけていくことを伝えました。
- 切り分けたり、付けかえたり、付け足したり、引いたりして、簡単な図形に形を変える。
- もとの図形の情報を使って求められるか考える。
- 公式にする。
このような道筋を立てることで、子どもたちが何をすべきかよく理解できたような気がしました。
ロイロノートで「1. 簡単な図形に形を変える」
子どもたちにタブレット端末を1台ずつ配り、ロイロノートを開けさせ、子どもたちに下のようなシートを配布しました。
↓この部分は切れていて、動くようになっています。
先生「まずは簡単な形に変えていきます。この平行四辺形はある部分が切り分けられています。切り分け、付けかえることで、簡単な形に変えられるけど、どんな形になるかな?」
子どもはあっという間に長方形に変えられます。
3パターンあるので、その都度ロイロに配布し、全て変えていきます。
求め方をはじめから考えさせることが大切なのかもしれませんが、教科書も「〇〇さんの考えを説明しましょう」という課題となっています。
自分で形を変えることを経験させ、説明することを優先してこの授業を進めていきました。
先生「形は変わったけど、面積は等しいよね。」
「2 . もとの図形の情報を使って求められるか考える」
平行四辺形と長方形を比べます。
先生「次は、『もとの図形の情報を使って求められるか考える』だったね。だって、毎回形を変えられないからね。」
子ども「長方形の横の長さは平行四辺形の横の辺の長さと同じで使えそう。」
子ども「長方形のたての長さは、平行四辺形の上の辺と下の辺の間の長さが使えそう。」
先生「その間の長さは上と下の辺に対してどのようにのびていないといけないかな。」
子ども「垂直!」
先生「じゃあ、今度からそのふたつを見つけてかけることで平行四辺形の面積は求められそうだね。」
「3. 公式にする」
先生「では、公式にします。みんなが見つけた『平行四辺形の横の辺の長さ』×『平行四辺形の上の辺と下の辺の間の長さ』とすると、公式にするにはいいにくいね。」
「平行四辺形の横の辺の長さ」は「底辺」、「平行四辺形の上の辺と下の辺の間の長さ」は「高さ」という言葉に変え、公式にしました。
今回の授業の教材はこちら
今回の資料はこちらから提供しています。よかったらご利用ください。
↓サンプルムービーで使い方が確認できます。
ロイロで「方眼用紙」と「平行四辺形素材◯」というファイルを開き、「方眼用紙」の上に「平行四辺形素材◯」を重ねると完成です!
画像がピッタリになるように大きさを調節してください。
本格的なのですね!今回はエクセルで書き出した1mの等分図をロイロのカードに貼りつけて、小さなカードでマスに重ねることにしました。
半透明だと重ねた感じがよくわかるのでそうしたかったのですが、学校のアプリではできそうなものがなく断念しました。
ロイロノートの活用例たくさんおねがいします!