「楽しかったです。」ばかりが作文じゃない。小学校作文指導のコツ12

楽しかったで終わる、強引な作文

林間学舎などの作文で

…山登りが始まりました。山道を歩きました。仲間になかなか追いつけませんでした。たくさんのどがかわいて、何度もあきらめそうになりました。とてもしんどかったです。でも、楽しかったです

といった作文を見かける時があります。

「え?しんどかったんじゃないの?」

と、心の中で思ってしまいます。

「楽しかった」で終わることが正解だと思っている。

作文を書く時、楽しかったことを書かないといけないと思っている子が多いです。

だから、とにかく最後に「楽しかったです。」と書いてしまいがちです。

また、楽しかったことだけを探すから、作文を書く時に「書くことがない」と文句を言う子が多くなります。

苦しかったことも書いていい。

子どもたちには、

「作文は楽しいことばかり書かなくてもいいよ。印象に残ったことで、しんどかったことやくやしかったこと、いろいろあると思います。それをそのまま作文に書いていいんだよ。」

と、伝えます。

野球の試合で逆転負けされたこと

歯医者で歯を抜いたこと

予防接種をして、痛かったこと

一人で電車に乗ったこと

迷子になったこと

お化け屋敷でこわかったこと

など、楽しいだけでは書けない出来事がたくさんあります。

印象に残ったことを、「したこと」ばかりでなく、「見たこと」中心に書けるよう、指導しています。

ご意見いただければ幸いです。

 

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