遠足の作文でやってしまいがちな書き方
↓ありがちな作文の例です。↓
昨日、遠足に行きました。はじめは学校の運動場に集合しました。そこから電車に乗り、◯◯駅でのりかえて、◯◯駅でおりました。そこから10分ほど歩くと公園に着きました。広場にあったアスレチックで遊びました。楽しかったです。次に大きなすべり台で遊びました。ちょっとこわかったけど、楽しかったです。そして、お弁当の時間になり、おやつを食べたあと、クラスのみんなでおにごっこをしました。1回もタッチされなかったです。そして、公園で遊んだら、電車にのって学校にもどりました。遠足は楽しかったです。
このように、遠足の作文を書かせると、出来事を全て書かなければいけないと思っている子がたくさんいます。
指導しないと報告文のような作文になってしまいがちです。
作文は印象に残ったことを中心に書く!
作文は印象に残ったことを中心に書きます。
お弁当のこと。
おやつのこと。
電車の中で友達と話したこと。
一番楽しかった遊具。
歩き疲れたこと遠足で先生に怒られたこと。
寝坊して、ギリギリ学校に行ったこと。
など、何でもいいのです!
まわりの様子を思い出して、みんなが知らない、自分だけの体験や気持ちを書いてもらいたいのです。
参考になる作文をたくさん読んであげる。
なんの参考もなければ、子どもたちも書けません。
印象に残ったことだけを書いている参考になる作文をたくさん読んであげます。
「いざ、すべるぞ。」 わたしが楽しみにしていた、大きな すべり台の前に立ちました。
「うぁー。大きいすべり台だー。」 とこうふんしてしまいました。
でも、「いざいくぞー。」 となると、こわくてふるえてすべれなくなり、きんちょうしてしまいました。
そして、友だちにおされて、いきおいよくすべりました。 みんなも「キャー。」 と言って、すべっていました。
わたしは、すべり台にたまっていた水たまりのせいで、ズボンがぬれてしまいま した。
ちょっとつめたかったです。
すると、子どもたちも「そう書けばいいのか!」「書きたい!」という意欲がわいてきます!
はじめの作文は学校で書かせる。
遠足など行ったあとは、宿題で作文を書かせがちですが必ず学校で書かせます。
原稿用紙に書き出しだけ書けたら持って来させます。
書き出しにセリフで書いてあるのを確認し、大きなマルをつけてあげます。
子どもたちは喜びます。
「いい書き出しだね。」
「すてきなセリフ!」
「続きが気になるね!」
など、前向きな言葉をかけてあげます。
作文が苦手な子もいる。
書き出しが書けたら、あとは自由に書いてもらいます。
作文がだいぶガラリと変わります。
書いている間、印象に残ったことだけを書くことを忘れないように声かけをします。
とはいっても、1回書いただけで劇的に変わることを期待しすぎてはいけません。
もちろん、1回で劇的に変わる子もいますが、その人数は回数を重ねるごとに徐々に増えていきます。
はじめは、セリフから書けたことを喜んであげます。
それだけで花マルです。
1年かけて、ゆっくり作文指導をしていきます。
ご意見いただけたら幸いです。
今回はここまで!
第14回は、作文指導でとっても役にたつ本を紹介します!
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