リレー指導編その2です。
その1をご覧になっていない方は、こちらをどうぞ!
右手もらいが多い?
小さい頃、小学校で教えてもらったバトンのもらい方は、
「右手でもらう」
でした。
リレーは右手でもらわなければならないとすり込まれたのか、このもらい方が正しいと思ってきました。
いろんな学校で指導してきましたが、圧倒的に右手もらいで教えている先生が多いです。
なぜ右手もらいなのか?
では、なぜ右手もらいなのでしょうか?
理由はよくわからないですが、きっと右ききの人が多いという理由でしょうか。
あと、左手に持ち替えて走っている時、アウトコースから来る選手とぶつかっても落とさないようにかもしれません。
ただ、この右手もらいには大きなデメリットがあります。
右手もらいの大きなデメリットとは
右手もらいだと、トラックの外側を向いてバトンゾーンに立たないといけなくなります。
このことにより、走っているランナーをななめ後ろから確認しないといけません。
インコースに詰める時も大変です。
状況がわかりづらいのに、バックしながら詰めることになります。
これはなかなか難しいです。
よく先生が
「何してるの!早くインコースに詰めなさい!」
と、何度も声かけをしているのを見ますが、それは詰めることを理解できないのではなく、やりづらくてできないのです。
また、インコースに詰めることを口頭だけで伝えて、練習していないのもひとつの原因です。
オススメは左手もらい!
ここまでくるとおわかりだと思いますが、
オススメは左手もらいです。
最大のメリットは、バトンゾーンに立つ時、トラックの内側を向くことができること!
走ってくるランナーが簡単に確認できます。
それはつまり、リードするタイミングが取りやすくなるということです。
そして、インコースに詰める時も、1歩前に出るだけですみます。
ちなみに走者によって持ち手が違うプロのリレーを見ても、大事な最終ランナーはコーナーを曲がってくる走者を確認しやすいように(本当の理由はわかりませんが)、左手でもらっています。
左手もらいのデメリットとは
ただ左手もらいにもデメリットがあります。
それは、右手もらいの考えを持つ先生、子どもが圧倒的に多いことです。
今まで右手もらいになれた子に、
「今日から左手もらいにします」
といっても、なかなかクセはとれません。
あと、先生全体での共有が必要です。
どの先生も左手もらいの指導をしてもらわないと、学年ごとにもらう手が変わっては子どもも混乱してしまいます。
実際に、私も以前勤めていた学校で左手もらいを実践しましたが、全体で共有するのに3年かかりました。
今の学校では、左手もらいの普及に至らず右手もらいです。
全体の意識を変えるのは、なかなか難しいです。
まだまだ続くリレー指導編!
次回は、バトンのもらい方・渡し方です!
リレー指導編、まだまだ続きます!
小学校体育リレー指導③「バトンのもらい方」うでを真横にのばす。
小学校体育リレー指導④「バトンの渡し方」かけ声と押し込みが大切!
小学校体育リレー指導⑤「はじめのバトンパス練習は教室でもできる」
小学校体育リレー指導⑥「ランニングしながらバトンパスを練習する。」
小学校運動会「表現・団体演技」指導のコツ1〜一気に教えない〜
小学校運動会「表現・団体演技」指導のコツ2〜少人数単位で確認していく〜
文科省のリレー指導もいいいですね!