リレー指導もいよいよ大詰めとなってきました。
今回の練習は、
「走ってきたランナーからリードをとってバトンを受ける。」
です。
練習前にしておくこと
・チームの走順、バトンの色を決めておきます。
・走順とバトンの色と同じビブスを着用させます。
・できたらバトンはそれぞれのチームの人数の半分のバトンがあれば練習がスムーズです。(8人なら4本)なければ最低チームに2本は用意してください。
そうすると、指導しやすいです。
場づくり
以下のような場を作ります。
では練習方法です。
今回は1チーム8人とします。
1.チームを偶数と奇数にわけます。
2.偶数はバトンをもらう側へ。奇数はバトンを渡す側にスタンバイします。渡す側に全員バトンを持たせます。
もし、バトンが2本しかなければ、1番と3番がバトンを持ちます。
3.それぞれのチームの偶数の2番はバトンゾーンに入ります。あらかじめチームごとに入るコースを決めておきましょう。(例えば赤は1コースに入るとか)
4.奇数の1番が走り、今までやってきた「ゴー」「ハイ」のかけ声でバトンパスをします。終わったら、偶数の2番は渡す側へ、奇数の1番はもらう側へ並びます。(さっきの逆ですね)
もし、バトンが2本しかない場合は、2番は5番にバトンを渡します。
5.次は、4番がバトンゾーンに入り、奇数の3番が走り、4番に渡します。
6.次は、奇数の5番が走り、6番に渡します。
7.次は、奇数の7番が走り、8番に渡します。
8.全員おわると、次は奇数はバトンをもらう側へ、偶数がバトンを渡す側にチェンジしています。
9.そして、奇数の3番がバトンゾーンに入ります。
10.偶数の2番が走り、3番に渡します。
11.偶数の4番が走り、5番に渡します。
12.偶数の6番が走り、7番に渡します。
13.偶数の8番が走り、1番に渡します。ここの回は必要ないのですが、経験として練習させます。
以上で、全員バトンパスの練習ができます。
はじめはゆっくりです。
あとで、どんどんとスピードを上げて練習させます。
「ゴー」の合図を出すタイミング
とは言っても、はじめて走ってくるランナーからパスをもらいます。また、渡す側もどこで「ゴー」の合図を出せばよいかわからないと思います。
そこで、バトンゾーンの手前に1m間隔くらいのコーンを3つほど立てておきます。
コーンのどの位置で「ゴー」の合図を言えばよいか、練習を重ね、間隔をつかんでいきます。
練習をアレンジする
基本の流れは説明した通りです。
本番を想定してこの練習にアレンジを加えるなら、渡す側を全員インコースに並べ、スタートの合図を1秒ずつ遅らせて走らせます。すると、渡す側は、インコースからアウトコースに流れながらパスをする練習ができます。
また、スタート位置をコーナーからにするのもいいかもしれません。
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