5年算数「割合・売買算の基本を紙しばいで教える」指導実践

売買算で困るのは、言葉の意味

「仕入れ値」「定価」「売値」など、この言葉の意味をただ説明しても子どもたちの頭の上に「?」がつくだけです。

まして、商売の経験もないので、余計にイメージしにくいと思います。

一体どうしたものか…。

と、思いついたのが、「紙しばい」です!

まず指導する前に、紙しばいで少しでもイメージできればと思いました。

では、紙しばいのはじまり〜

先生「ひろしくんは、自分の夢だったおもちゃ屋さんを開くことにしました。」

先生「でも…ひろしくんは、売るおもちゃがありません。」

先生「そこで、おもちゃを作っている人からおもちゃを買うことにしました。」

先生「これが、仕入れです。ひろしくんは、1000円でおもちゃを仕入れました。仕入れた値段を仕入れ値といいます。」

先生「そして、お店で売る値段を決めます。とりあえず、3000円に設定しました。」

先生「これを定価といいます。ひろしくんは、このおもちゃを3000円で売ろうと考えたのです。ひろしくんは、いくら得する?」

子ども「2000円!」

先生「そうだね、ものを売る時、仕入れ値より大きくしないと、もうけられないもんね。」

子ども「でも、もうけすぎじゃない?」

先生「そうなんです。ひろしくんも、ちょっとやりすぎかなと思い、実際に売るときは…。」

先生「ちょっと値段を下げました。これを売り値といいます。」

この、定価と売値の違いがなかなか難しいです。

先生「定価は、とりあえず決めた金額。売値は、しっかり考えて決めてお客さんが実際に払う金額ってところかな。」

子ども「う〜ん。」

なかなか理解できない子もやっぱり何人かいます。

先生「おもちゃが売れました!ひろしくんは、いくらもうかっただろう?」

子ども「1400円!」

先生「そのとうり!これをもうけ・利益と言います。でも…。」

先生「おもちゃが売れなくて、仕入れ値よりも下げないといけなくなりました。どうなる?」

子ども「あ!100円損する!」

先生「その通り!損した場合は、損失といいます。」

紙しばいはここまで。

子どもたちも、少しは売買算のしくみをイメージできたようです。

あとで、子どもたちに紙しばいを一枚にまとめたものを配布しました。

ご意見いただけたら幸いです。

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