今回の問題です。
〈問題〉
ある道路をほそうするのに、Aの機械では、15日、Bの機械では10日かかります。
A、Bの機械を同時に使うと、この道路をほそうするのに何日かかりますか。
公倍数で求める
全体を公倍数で求める場合と、全体を1とみて求める場合がありますが、全体を公倍数で求める場合で指導しました。
今回はパワーポイントのapple版「keynote」を交えながら指導しました。
今回作ったkeynoteのスライドを、試験的にgoogle driveを使って共有いたします。
よければどうぞ!keynoteの資料はこちら。
では指導実践です。
先生「道路を舗装します。Aの機械だと…。」
先生「舗装するのに15日かかります。」
先生「1日にどれだけ舗装するんかなぁ。」
子ども「そんなのわかんないよ。」
先生「なんで?」
子ども「だって長さがわかんないじゃん!」
先生「そうなんだよね〜。長さがわかんないんだよね。でも、今日は全体の長さを勝手に決めていいことにします。」
子ども「え?いいの?」
先生「今日の勉強のポイントです。今日は、全体を勝手に決めて求める勉強をします。」
子ども「おお〜。」
先生「ちなみに、勝手に決めるとすると、何mがいい?」
子ども「15mとか30mとか。」
先生「何で?」
子ども「わり切れるから。」
先生「そうだね。わかりやすい方がいいよね。」
そして、道路を数直線に置きかえると、1日分がどれくらいの長さか確認しました。
同じように、Bの機械も確認します。
先生「今度は、2台同時に舗装しました。2台で1日に舗装できる長さって、どれくらいの長さになる?」
子ども「AとBをたしたやつ!」
先生「そうだね、合わせるといいよね。Aだけだと15日、Bだけだと10日、じゃぁ合わせると何日で仕事が終わるだろうね。」
と、ここで黒板に問題を書きました。
〈問題〉
ある道路をほそうするのに、Aの機械では、15日、Bの機械では10日かかります。
A、Bの機械を同時に使うと、この道路をほそうするのに何日かかりますか。
先生「これが、今日の本題です。今回のポイントはなんだったっけ?」
子ども「勝手に決める!」
先生「そうだったね!でも、Aの時もBの時も道路の長さはちがってもいい?」
子ども「だめ!」
先生「勝手に決めたいんだけど、どんな数字がいいって言ってたっけ?」
子ども「わかりやすい数。」
先生「勝手に決めていいけど、Aの時もBの時も共通してわかりやすい数字にしないといけないね。」
子ども「30mがいい。」
先生「30mだとどうなるの?」
子ども「30mだと、Aは1日2mって出て、Bは1日3mって出るからわかりやすいから。」
先生「なるほど!30っていう数字は15と10の何だったか覚えてる?」
子ども「最小公倍数!」
先生「そうだね。公倍数を求めると、それぞれの数字でわれることができるよね!じゃぁ、AとBを合わせると1日何m舗装できる?」
子ども「5m!」
先生「じゃぁ、何日かかるかもうわかるね!」
あとは、30m÷5mをするだけです。
先生「勝手に決めた数が他の数ならどうなるだろうね。」
といって、60の時や90の時も計算して確かめてみました。どれも6日なることを確認しました。
ご意見頂けたら幸いです。