5年算数「約数と公約数 第2時 約数の法則を見つける」指導実践

約数の法則を見つける

約数の第2時です。

前回は、数字がバラバでもいいので約数を書き出すことまでを行いました。

人間は忘れる生き物です。

もう約数を忘れている子もいます。

本題に入る前に、もう一度同じ問題でもいいので練習問題を取り入れました。

そして、その中から18の約数を取り上げ、

先生「数を小さい方から順番にならべてごらん。」

と、指示を出します。

先生「この数字を見て、何か気づくことない?」

子ども「なーい」

なんて、声もきこえましたが…。

外側同士の数字をかけていくと、もとの「18」の数字になることに気づいてほしいのですが、なかなか答えてくれませんでした。

なので、

先生「1と18をかけると…」

子ども「18」

先生「なるほどね〜」

なんていうさりげないヒントを出していくと、気づいた子もちらほら出てきました。

子ども「1と18をかけると18、2と9をかけると18、3と6をかけると18!」

線でつないでいきます。

虹のようになるので、「レインボーの法則」と名づけました。

先生「約数を見つけるときに役立ちそうだね。」

レインボーの法則を使って、約数を見つける練習をする。

先生「じゃあ、12で確認してみよう。」

これまでも出てきた数字ですが、その方がいいかもしれません。

先生「必ずある数字なんだっけ?」

子ども「1」

第1時で確認していました。

先生「レインボーの法則だと、1と何をかけようか」

子ども「12」

少しきょりを置いて書かせます。

先生「1の次は何がありそう?」

子ども「2」

先生「ということは…」

子ども「6!」

先生「2の次は?」

子ども「3!」

子ども「4とかけて12」

先生「もうある?」

子ども「ない」

レインボーにします。

レインボーの法則のよさを見つける

約数の多い24を扱ってみます。

先生「この法則で約数を見つけるよさはありますか?」

子ども「ペアがある」

子ども「外側から見つけるから、残りの約数が限られてくる」←(こんな的確なコメントではありませんでしたが)

16の約数を扱う

子ども「あれ?4はどうしたらいい?」

先生「4に何をかけたら16?」

子ども「4」

先生「ペアがない場合は、その数字は2つあるってことなんだね。」

練習問題をレインボーの法則で行なっていく

このあと、「25」「15」「9」「19」などの数字を扱って行きます。

「36」や「48」はやりがいがあるので、上級レベルとして出してみました。

先生「必ずしもこの法則で見つけなければいけないことはないけれど、書きもれがないか確認できるね。」

と言って終了しました。

ご意見頂けたら幸いです。

倍数・約数の記事はこちら!

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